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コラム
Volume
12

Google検索で上位表示されない理由と対策

せっかくホームページを制作したものの、「Googleで検索しても出てこない」というご相談をいただくことも少なくありません。なぜ上位表示されないのか、その原因と対策についてご紹介します。

Google(グーグル)の検索結果で上位表示されないとお悩みの方は多いと思います。原因は複合的でいくつもありますが、基本的なタグの最適化ができている・ペナルティを受けていないことを前提として、他に考えられる主なものをいくつかピックアップしてご紹介します。

  • スマホ対応していない
  • 情報量で競合他社に負けている
  • キーワードの選定がよくない
  • 内部リンクの構造がよくない
  • ページ表示速度が遅い

どれもよくあるパターンです。それぞれ、もう少し詳しく見ていきましょう。

スマホ対応していない

Googleは、2018年3月より「モバイル ファースト インデックス」を本格的に導入しました。これは、ホームページの評価を“PC基準”だったものから“モバイル(スマートフォン)基準”にするというものです。つまり、評価基準がスマートフォンページということは、スマートフォン対応していないホームページは検索順位が下がるということを示しています

Googleの検索数がモバイル端末からのアクセスが多くなった、という背景があるものと考えられますが、さまざまなホームページのアクセス解析を見てみても、多くのサイトでモバイルが半数以上を占めるようになってきています。特にBtoCの分野では、多い場合には7割前後を占めていることもあるほどです。

このように、Googleへの対応という観点だけでなく、ユーザーにより高い満足度を提供するという意味でも、スマートフォン対応はもはや必須といえます

情報量(テキスト量)で競合他社に負けている

単純に情報量や情報の質で競合他社に負けてしまっているパターンです。
Googleとしては、よりユーザーの役に立つ情報を上位表示しようとします。つまり、最新情報が掲載されていない、内容が薄い、といったホームページは上位に表示されにくいということです

時折、「載せる情報がない」と言われることがありますが、恐らくそれは思い込みです。あまりに当たり前になりすぎているだけであって、ユーザーからすれば有用な情報もたくさんあります。例えば、お客様と会話をしている時に、「知らなかった!」とか「そうなんですね!」といった反応がある内容は、一般人(顧客)にとっては“当たり前ではない”情報だということです。

社内の営業担当者に上のような顧客の反応を聞いてみるのもいいですし、新卒採用や他業種からの転職で入社した社員にインタビューしてみるのもひとつの方法です。
このようにして探せば、掲載するべき内容はいろいろと出てくるのではないでしょうか。

そうして抽出した内容を整理し、積極的に掲載していけば、将来的によい結果につながっていくことでしょう。ただし、内容の薄い記事や、画像ばかりでテキスト(文章)がないようなページは効果がありませんので注意してください。

キーワードの選定がよくない

ここでいう「キーワード」とは、Google検索においてどのような単語(キーワード)で上位表示を狙うか、ということです。キーワードは意識しなくてもホームページは作れますが、検索結果で上位表示を狙うのであれば、どのようなキーワードで検索されたいかを考慮しておくのがベストです。選定したキーワードをサイト内(あるいは特定のページ内)で使うことで、上位表示される可能性を高めることが可能です。

ちなみに、よく誤解さるのが、「ビッグキーワード」と呼ばれる競争率が高いキーワードで上位表示を狙いたいというものです。例えば、「バッテリー」で上位に表示されたい、といったものですが、Googleとしては“バッテリーとは何であるか”を調べたい人に向けてWikipediaのバッテリーを説明したページ、購入を検討している人に向けて価格.comやAmazon、楽天とった大企業や価格比較サイトなど「誰にでも広く」向けた情報を表示しようとするはずです。

莫大な予算やコンテンツを持っているサイトが何万、何十万とある中でビッグキーワードで上位表示を狙うのは無理があります。その上、そもそも「バッテリー」等と検索される状況で、購入や問い合わせというアクションにつながるとは思えません。

「(地域名) バッテリー」「(用途) バッテリー」といったように、複合キーワードを選定するのが現実的であり、より具体的である分、むしろ購入や問い合わせといった結果につながりやすいでしょう

内部リンクの構造がよくない

内部リンクとは、ホームページ内でページ同士をリンクさせることをいいます。この内部リンクにより関連性の高いページに向けてキーワードを含めたリンクを設定することで、クローラー(Googleなどが検索データベースをつくるために自動巡回させているプログラム)の巡回性が高まり、インデックス(索引)されやすく、評価されやすいといったメリットが見込まれます。

メニュー(グローバルナビゲーション)やサイトマップなどは当然ですが、ページの途中などであっても、ユーザーの理解が深められるような高品質なページへのリンクを設けるなど、最適化を図ることが重要です
なお、やみくもなリンクは逆効果になることもありますのでご注意ください。

ページ表示速度が遅い

他社様で制作されたもののいまいち結果がよくない、といったご相談の中でも意外に多いのが表示速度の問題です。ページの表示に時間がかかると、だんだんイライラするのが人情です。

Googleとしては、検索したユーザーによりよい体験をしてほしいわけですから、ページの表示速度が遅いホームページよりも、早く表示されるページを検索結果の上位に表示しようとします。「カッコよさ」だけを重視して表示速度が考えられていない過剰なアニメーションなども、ページ表示を遅くする原因のひとつです。表示速度が遅いと検索結果でよい結果を出しにくいですし、せっかく見に来てもらっても離脱されやすい、といった問題に直結します。

Googleが行なった調査によると、モバイルユーザーはページの読み込みに3秒以上かかると53%のユーザーが閲覧をやめるといいます。また、読み込みが遅いほど直帰率(他のページへ移動することなく離脱する割合)は高くなり、1秒で表示される場合と比較して3秒で32%増、5秒で90%増、6秒で106%増、10秒かかると123%増となります。

引用元:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed

まとめ

Googleの検索アルゴリズム(ランク付けの算出方法)の変更は、年間数百回にわたるともいわれています。また、その内容は公表されないため、多少の検証を行ったところでその解析を行うことはほぼ不可能といえます。

しかし、だからといって何もできないわけでもありません。できることはたくさんあります。Google(=ユーザーが必要としているもの)が何であるかを推測し、日常的に対策を行っていくことこそが重要です

実際には、上記でご紹介した内容についてももっと掘り下げることが可能です。また、他にもさまざまな対策がありますが、すべて網羅しようと思うとひとつのサイトができてしまうくらいのボリュームになってしまいます。
シンカーデザインでは、自らのサイト運営で培った経験を活かし、キーワードの選定、コンテンツの企画など、検索結果の上位表示を目指した改善策も提案することが可能です。お気軽にご相談ください。