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コラム
Volume
25

Webサイトの原稿は誰が用意するの?

Webサイトの制作にあたり、悩ましいことのひとつに原稿作成があるのではないでしょうか。文章はユーザーに対して、内容や強み、特長などを直接的に伝える基本要素ですが、自社のことを文章にするのはなかなか難しいもの。いくつかの選択肢がありますので、ご紹介します。

プロのコピーライターに依頼する

もしご予算に余裕がある場合は、プロのコピーライターさんに依頼するのが望ましいと思います。ただ、「ライター」という肩書きがあれば誰でもよいわけではなく、できれば以下の2点は外さないでおきましょう。

  • Webライティングができる
  • 自社の商材カテゴリーに造詣が深い

まず、ライターと言っても、Web系、出版物系など異なる分野が存在します。Webライティングの経験がなぜ必要かというと、SEO(検索エンジン最適化)に関わってくるからです。また、Webは紙媒体とは読まれ方も異なりますので、そのあたりの知識も必要です

2つめの「自社の商材カテゴリーに造詣が深い」については、言うまでもありません。特に専門的な商材の場合は、業界特有の不文律や商習慣なども多くなる傾向にありますので、誰でも最適なコピーが書けるわけではありません。

上記の内容を踏まえ、大まかに3つのパターンを順にご紹介します。

取材をもとにした原稿作成

プロのライターに原稿作成をお願いする場合は、取材(インタビュー)を行なう形式がベストでしょう。せっかくライターに依頼するのであれば、効果的な原稿を書いてほしいもの。取材を通して、お客様も気がついていない要素、潜在的な強みなどを汲み取ってくれる方であれば、思いもしなかった価値を見いだすこともできるかもしれません

また、対話することで、会話の流れから外れたところで新しいヒントが見つかる可能性も大いに秘めています。これこそがライターに依頼する大きなメリットのひとつだと思いますので、インタビューから書き起してくれるだけの能力と創造性のある人を選ぶことが大切になってくるでしょう。

既存のパンフレットなどをもとにした原稿作成

取材してもらう時間をとるのが難しい場合や、資料類が豊富に揃っている場合には、元となる原稿やパンフレットなどをベースに原稿作成を依頼することも可能です。例えば、既存のWebサイト(サイトリニューアルの場合)やパンフレット、カタログ、営業用資料、商品企画資料、社内資料といった素材が該当します。

原稿を書く手間が省けますが、見方を変えれば「ありものの資料をまとめ直す」ということでもありますので、取材を元にした原稿作成ほどの効果やメリットは感じられないかもしれません

自社で原稿を用意してリライトしてもらう

Webサイトに掲載するほどのパンフレットや資料等の文字情報がなく、取材してもらうほど予算がない、というような場合はこの方法が選択肢となります。

取材形式より手間と時間がかかりますが、社内で原稿を用意してリライト(元原稿を書き直すこと)してもらう方法があります。文章を書くことが多少苦手でも、文章のプロの目で内容を整理し、読みやすい体裁に整えてもらえるので、一定の安心感があると思います。

一から原稿を書くことは面倒に感じるかもしれませんが、文字に書き起していくことで、雑然とあった考えがまとまったり、新しい発見があることもありますので、いい機会だと思ってチャレンジしてみるのもおすすめします

なお、私どもシンカーデザインでは、基本的にお客様に原稿をご用意いただいていますが、わかりやすさへの配慮やSEOを考慮した、簡単なリライトを制作費用内で行なっています。お打ち合わせの際にお伺いした内容などを踏まえて、掲載内容や構成のご提案もしています

すべて自社で用意して完結させる

とにかく費用を削りたい場合は、社内で原稿を完成形にするしかありません。
ライターを介さないので、ひとつひとつの言葉選びまで行なう必要がありますが、わかりやすい言葉できちんと伝わるように心がければ、想いはきっと伝わります。読む人(ターゲット)のことを想像しながら書いてみましょう。大変かもしれませんが、後々の文章作成にも活かされますので悪くない選択だとは思います。

特に、サイトでブログを書く予定がある場合などはよい勉強になりますので、何度も読み直しながら時間を割いてみてください。

コラム「ユーザーを惹きつける文章の書き方」では、Webライティングについて押さえておきたい基本のテクニックをまとめていますので、あわせてどうぞ。