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コラム
Volume
21

残念なホームページにならないために!公開前のチェックポイント

制作会社に依頼してホームページを制作したものの、残念なホームページができあがってしまった…。
そんなことにならないよう、ホームページの公開までに確認しておくべきチェックポイントをご紹介します。

パッと見た感じではきちんとできているように見えて、実は適当な作りになっているホームページをよく見かけます。同業としては大変残念な気持ちになるのですが、それだけでなく、ユーザーが不便に感じていたり、SEO(検索エンジン最適化)の面からも悪い影響を与えかねないなど、さまざまな問題を孕んでいます。

これからお伝えする内容は、他社でホームページ制作したものの、できあがったものに満足できず、私どもへ改善やリニューアルをご依頼いただいたお客様の実例をもとにしたものです
すべてを列挙すると長くなりますので、よく見かける問題点をピックアップしてご紹介します。公開前のチェックに、あるいは改めてのチェックリストとしてお役立てください。

ダミーテキストがたくさん残っている

「こんなことがあるのか」と疑いたくなりますが、あとで原稿を用意してもらう想定で、ダミーの文章を入れたまま公開されている場合があります。1箇所、2箇所くらいなら、ちょっとしたミスかなと思えますが、何箇所にも及んでいたり、複数ページにいくつも残っていることがあります

これについては、依頼者側でも容易に気づける部分ですので、公開までにチェックをしていないという落ち度があるのも確かです。とはいうものの、ダミーテキストが大量に残った状態でホームページを平気で公開する制作会社にはもっと問題があるように思います。

ダミーテキストが大量に残っている問題でよく見かけるのが、Wordpress(ワードプレス)を導入して「お知らせ」や「コラム」の機能を実装した場合です。動作確認用に「これはダミーテキストです」といった内容を登録して、そのままにされてしまっている状態です。

次に多いのが、顧客の事業内容が専門的で、制作会社側が「このあたりに説明文を入れたい(支給してほしい)」と考え、ダミーテキストを入れたまま忘れて公開するパターンのように思います。

ダミーテキスト問題については、双方がチェックしていれば避けられるものです。任せっきりにするのではなく、納品物にはきちんと目を通しましょう

誤字脱字が多すぎる

基本中のキホンができていないパターンです。特にページ数が多い場合は、なかなか誤字脱字をゼロにすることは難しいかもしれません。しかし、コラム「ユーザーを惹きつける文章の書き方」でもご紹介しましたが、校正(文字の誤りを正す作業)が甘いと、ホームページそのものの信頼性が損なわれてしまいます

ホームページができあがったら、全てのページに目を通し、誤字や脱字がないかをしっかり確認するようにしましょう。校正については、依頼者側にも責任がありますので、原稿を渡したら終わり、ではなく社内でも隅々まで確認するようにしましょう。その際、できればダブルチェック(2人がチェックすること)しておくと、より確実でしょう。
簡単にできるチェック作業を怠ったことが原因で、せっかくのホームページが台無しになってしまうのは避けたいところです。

キーワードが少なすぎる

ここで言う「キーワード」とは、SEOを意識した「検索キーワード」を指しています。ページ内にキーワードが少なすぎる問題は、お客様にいただいた原稿をそのまま掲載している場合に起こりがちです。

制作会社として行なうべきことは、検索キーワードを考慮し、ページ内に折り込むことです。例え支給されたの原稿がWebに向いていなかったとしても、多くの場合、少し手を加えるだけでもかなり改善することが可能です。それを放置しているということは、お客様のことを考えていない、といっても過言ではないように思います。

費用的に調整が難しい場合もあるとは思いますが、制作会社にも説明責任はあるように思います。ただ、費用がギリギリすぎた結果、このようなことになることもあるかもしれません。できれば予算には多少の余裕を持たせた方が、結果的によい投資になるでしょう

PCで見ても電話番号がリンクになっている

パソコンで閲覧しているのに、お問い合わせ用の電話番号がリンク(の文字色)になっていませんか?

これは、本来はスマートフォンで見た場合に、電話番号をタップするとそのまま電話がかけられるという利便性を向上するための機能です。しかし、パソコンで見ているにもかかわらず電話番号がリンクになっているのは不合理です。パソコンで電話番号をクリックしても何も起こるはずがなく、ユーザーに混乱を与える原因となります

こちらも、適切な処理を行なっていればこのようなことにはなりません。

固定ヘッダーなのに背景色がない

ヘッダーが上部に固定されているタイプのホームページも少なくありません。
いつでもトップページに戻ったり、ナビゲーション(メニュー)から他のページに移動したりと利便性の向上に役立ちます。スムーズなページ遷移はユーザーのストレスを低減し、ホームページによい印象を与えることもあります。

ただ残念なことに、“見た目”を重視しすぎたあまりに、スクロールした時にロゴやメニューがコンテンツに重なってしまい、読みにくくなってしまっているものを見かけることがあります。単純に、ヘッダーの背景色を敷いていれば防げた問題です。

検証すれば容易に気がつきそうなものですが…やはり確認不足でしょうか。

横スクロールバーが出る

Chromeなどのブラウザで見た時、コンテンツが画面にきちんと収まっているように見えるのに、よく見ると横スクロールバーが出ていたりしませんか?ほとんどのページは問題なくても、特定のページだけ(コンテンツが収まりきらないなどの理由で)横スクロールバーが出てしまうこともよくあります

あるいは、「レスポンシブ対応」なのに、スマートフォンで左右にスクロールできてしまったりしませんか?

これらはいずれも、設計の問題か、単純な検証不足が原因です。仮に設計の問題だったとしても、全ページにおいてきちんと動作検証を行なっていれば、問題を発見して修正できるはずです。

※まれに、制作後のブラウザのアップデート(バージョンアップ)に起因する場合もあります。

一部環境で表示が崩れる

特定の端末や画面幅などで、表示崩れが発生することがあります。
デザインにこだわって、あるいは凝ったデザインを提案されて作られたものと思いますが、例えば画面幅が少し狭くなると表示がおかしくなってしまうという例をよく見かけます

多くが、デザインをブラウザで見られる状態にする「コーディング」(HTMLやCSSなど)のスキル不足が原因です。場合によっては、単に表示確認がしっかりできていないということもあるでしょう。いずれにしても、凝ったデザインは技術的に高いスキルが求められことが多く、経験やスキルが不足していると陥りがちです

PCやタブレット、スマートフォンなど複数の環境で表示確認をしたり、それが難しい場合にはPCでウィンドウ幅を(最大化した状態でなく)狭めにした状態で表示することでも確認することができます。
ただし、大きい画面と狭い画面で同じ表示にはできません。意図的に異なる表示に調整したりもしますので、「おかしいな」と思ったら制作会社に意図的なものかどうか確認してみてください。

フォームの検証がされていない

ホームページにお問い合わせフォームやお見積りフォームなどがあるのにメールが届いたことがない、ということはないでしょうか。(アクセスが極めて少なかったり、公開後の期間が短い場合は、そもそも誰もフォームを使っていないということもあります)

また、フォームから届いたメールには、必須入力項目のすべてが揃っているでしょうか
もしメールが届かなかったり、必須の入力項目が5つあるのに届いたメールには4項目しか記載がなかったりする場合は、一度制作会社に問い合わせてみてください。

前者の場合は、テスト用に制作会社のメールアドレスを設定しておいてそのまま公開している可能性が高いです。(信じられないことに、リニューアル依頼を受けた際に時折見かけます)

後者の場合は、これもまた動作検証の不足です。動作確認をきちんと済ませているのであれば、項目数が一致しないということはまずありません。必須入力項目は入力しない限り送信できないはずですので、見た目は「必須」になっているものの、システムとして「必須」にできていないか、そもそも入力項目の送信設定ができていないかのどちらかが原因といえるでしょう。

まとめ

残念なホームページならないためのチェックポイントをいくつかピックアップしてみました。公開までに、一度チェックしておきましょう。

ダミーテキストや誤字脱字以外は、もしかすると難しく感じられるかもしれません。しかし、制作とは依頼すれば終わりというものではありません。
少しの手間を惜しんだ結果、いえ、はっきり言うならば丸投げした結果、残念なものができあがってはせっかくの投資が無駄になりかねません。自分ごととして、時間を作ってしっかり確認するようにしましょう

もしかすると、本記事を読んで公開済みの自社サイトを検証してみたら「当てはまってた…」ということもあるかもしれません。できれば公開までにチェックしておきたいところですが、公開後の早い段階であれば修正してもらえるかもしれませんので、制作会社に確認を取ってみましょう(制作会社との契約内容によります)。

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